水がなぜ必要なのか

人の身体の組成は幼児で70%、大人で60%、老人になると50%程度が水分で構成されています。
体重60kgの40代男性であれば、60×0.7=42 となりますので42kgは水分となります。身体の大多数を占めるのが水分となるので、水は人体を構成する重要な成分だと理解してもらえると思います。
主な体内の水分として、血液・リンパ液・脳脊髄液があります。

 

血液の役割は、体内の各細胞、組織に酸素を送り届ける・各細胞、組織から出た二酸化炭素を心臓に運ぶ・外敵から身を守る(免疫反応)・ホルモンを標的器官に送る・栄養となる糖・脂質・タンパク質・ビタミン・ミネラルを各臓器・細胞に運ぶ。各臓器、器官で排出されたごみを腎臓に排出。体温・pH調節。

 

リンパ液の役割は、血管で排出しきれなかった大きな老廃物・ウィルス・細菌等をリンパ節に送ります。リンパ節でマクロファージが貪食しリンパ液を濾過します。風邪を引いたりした時にリンパ節が腫れるのはウィルスや細菌をリンパ節に集めて排除する為です。
*マクロファージとは白血球の一種

 

脳脊髄液の役割は主に脳や脊髄を外部からの衝撃から緩衝してくれます。例えば、頭を叩かれたりしても脳が傷つかないのは、脳脊髄液に守られているからです。脳は非常に脆く、衝撃を受けるとすぐに崩れてしまう為、脳脊髄液は存在しています。そして少量の栄養供給や神経伝達も行われているといわれています。

 

体液は生命活動にとって重要な役割を果たしています。
その体液組成の大半を占めるのが水なので、水が不足することで身体に不調をきたす原因になってしまいます。そのためには体内で体液になり易い水が必要ですが、体液になる水とは通常口に入れる水よりも粒子が細かく、均一な構造となっています。

 

小腸で細胞に適した状態に粒子化して、各細胞にいき渡ります。この粒子化する過程を通らないと、非常に不安定な水となり、細胞に摂り込まれにくい水と細胞が判断し、そのまま排泄されてしまいます。
不純物が多い水になると尚更で、水を最適化するのに負担がかかってしまいそのまま排出されてしまいます。

 

細胞に行き渡らせるためには小腸に負担が掛からない水を摂取することが重要で、尚且つ身体に負担が掛からない、最低限必要なミネラルを含んだ水が良い水といえます。

 

だからといって、ミネラル含有量の多い水を飲むと体に良い?というわけではありません。ミネラルが多すぎる水は身体に負担を掛けてしまい、下痢を起こす原因となります。

 

そして、飲み過ぎも弊害があり、身体を冷やしたり倦怠感を招く事も有りますが・・・大抵の方は不足していることの方が多いです。ムキになって一気に飲み過ぎるのもかえって不調を招く事に繋がります。

 

一日辺りで排出される水分は
通常、尿として排出されるのは1〜1.5l、便として排出されるのは0.2l、汗として0.8l程度は身体から排出されています。
以上の事から一日に2l程の水が体内から失われている訳です。
平均的には1日2lのお水を飲みましょうといわれるのはこういった事が根拠となっています。スポーツをしている方、若い人に至ってはもっと水が必要になってきます。

 

では、どんな水を飲めば良いのか?という事になるのですが・・・
ここからは、私的意見ではありますが水道水を浄水した水でも十分では無いかと思います。実際問題、鉛・塩素・トリハロメタン等の有害物質さえ取り除けば美味しく飲めますし、カルシウム、カリウム、ナトリウム、マグネシウムといったミネラルは含まれています。ので
ちゃんと、ろ過さえできる浄水器さえあれば問題ないと考えます。

 

色々な考え方があるとは思いますが、変にミネラルが多いだの、アルカリのものが良いとか言われますが私はこれで十分かと思います。

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