水は物質の運搬を担っています

細胞と細胞とのやり取りが行われるのに必要な物質があります。その物質の一つに糖鎖と呼ばれるものがあります。そしてもう一つが水となります。

 

生体内での物質の運搬は水に包まれた状態でないと行われないようになっています。水に包まれていないと、体内で拒否反応が起こり、排除・除去をしようと過剰反応が起こってしまいます。この反応をヒスタミン反応と呼びます。

 

ヒスタミン反応というのは外敵から身を守る為に起こっているのですが、この現象が起こることにより、外敵を無理やり排除します。当然、無理矢理に排除する為、白血球が過剰防衛状態になり、ヒスタミン反応を引き起こします。

 

補足:ヒスタミンとは花粉症、アレルギー性鼻炎、蕁麻疹などを引き起こす原因物質です。
通常はマスト細胞(肥満細胞)と呼ばれる細胞内に存在し、血管や結合組織(細胞と細胞をつないでいる部分を差す。靭帯等)に異物が侵入するとこのマスト細胞からヒスタミンが放出され、毛細血管を拡張し血管の透過性を上げ発赤・浮腫、気管の収縮、血圧降下を引き起こす。

 

異物が入り込むことにより、血中の白血球に異物を排除させる為、血管が拡張される。その過剰反応がアレルギー症状です。それが大量に放出されるとアナフィラキシーショックを引き起こしてしまいます。(スズメバチ毒によるものが有名)

 

本来、花粉というものは人体に害はなく、何ら体内にとって影響のある物質ではありません。ですが、日本は現代になり衛生環境も様変わりし住環境もかなり快適なものになりました。その影響で衛生面での過敏さが裏目にでてしまい、外敵から身を守る能力が低下してしまいました。

 

日本は発展途上国と比べ生活水準もかなり高く、インドやアフリカといった国と比べると衛生状況は格段に違います。日本人が旅行に行くと場所にもよるでしょうが、間違いなく食中毒を起こす衛生レベルと言われています。

 

人間には強い免疫力が備わっています。ですが衛生状況がよくなり、寄生虫などといった生き物は影を潜め、それらの生き物に対抗する必要性がなくなり、免疫系の働きが変わってきたことも過剰なアレルギー反応を起こす原因の一つであると考えられます。

 

また水の話に戻りますが、昔と今の飲み物の違いに関してはどうでしょうか?今のように沢山の種類の飲み物もなく、甘味料や添加物を多く含む飲料などは余りなかったはずです。
そして、上記した事と純粋な水を摂る量が減っている事も、要因になっているのではないでしょうか?

 

水は最初に書いた通り、物質の運搬を担っていますが、添加物の入った水というのは、体内で生体に摂り込まれ易い形に変えないと、細胞に摂り込まれません。そして、添加物が含まれていると、生体に摂り込まれ易い形にするのに負担がかかります。そういった事が体内の水不足を招いている原因の一つではないかと私は考えます。

 

そして、その細胞に摂り込まれ易い水を摂らないと、物質を包み込むことが出来ないので、異物と判断しマスト細胞からヒスタミンが放出されアレルギー反応を引き起こします。
これが、ちゃんと水に包まれている状態であるとどうでしょうか?

 

物質が水に包まれていると、マスト細胞も感知しにくくなるので、ヒスタミンも放出されず、不要であれば体外から排出されます。その結果アレルギー反応を緩和することに繋がります。

 

そういった事からも添加物の入った飲料ではなく、普段から水を摂る事は重要だと思います。漢方では水の摂り過ぎは水毒といわれておりますが、中国のお水は質が悪いというのも背景にあると思います。その関係でお茶文化が発達したと考えられます。通常2?の水は毎日排出されるのですから、普通にしていたら摂り過ぎになる事は正直考えにくいです。だからといって、冷えた水をガンガン飲むのは身体を冷やすのでお腹を下す原因となってしまいますが・・・

 

普段から喉が渇いたら浄化した水を飲む習慣をつけて、添加物が含まれている飲料水を減らすと体の為にもなりますし、アレルギー反応を減らすことにもつながりますので、実践してみてください。

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