アレルギー疾患と副交感神経の関係

交感神経と副交感神経のバランスによる影響

交感神経と副交感神経のバランス影響

恒常性の維持(ホメオスタシス機構)とは身体が環境変化によって左右されないように、身体の状態を調節することをさします。このホメオスタシス機構を維持するのに関与しているのが自律神経なのです。

 

自律神経とは交感神経と副交感神経の2つの神経の事を差します。この2つの神経が拮抗して身体のバランスをとっているので、正常な生命活動を行う事が出来るのです。
交感神経は主に昼間に働き、副交感神経は主に夜間に働きます。我々が、一般的に昼間に活動したくなり、夜が来ると眠くなるのも自律神経の作用です。

 

交感神経が働いている時は、体内ではアドレナリン(神経伝達物質)が放出され、身体を活動しやすい状態に持っていきます。逆に副交感神経が働いている時はアセチルコリン(神経伝達物質)が放出されリラックスモードに入ります。

 

アドレナリンが出ている時とアセチルコリンが出ている時の違いについての差
*アドレナリン=ADとしアセチルコリンをACとします。
気道: AD拡張  AC収縮
血圧: AD上昇  AC低下
心拍: AD促進  AC緩徐
血管: AD収縮  AC拡張
呼吸: AD早い  AC遅い
消化: AD抑制  AC促進
排泄: AD抑制  AC促進
生命活動に関してこういった違いがあります。

 

他にも、怒っている時や緊張・興奮している時はアドレナリン優位になり、笑っている時やリラックスしている時はアセチルコリン優位になります。このバランスが偏り過ぎる事で病気になり易い身体になってしまいます。

 

免疫系にも違いがあり、交感神経が働いている時は白血球の働きが活発で外敵(細菌)が侵入した際に働いて、攻撃してくれます。しかし、過度な攻撃をする事により正常な細胞まで傷つけられてしまいます。重度になると細胞の癌化を招いてしまいます。
逆に副交感神経が働いている時は、リンパ球の働きが活発でウイルスなどが入ってきた時に排除する働きをしてくれます。風邪を引くと睡眠をしっかり摂る必要があるのはこういった意味もあります。しかし、副交感神経優位な状態が続くとリンパ球の過剰反応が起こり、アレルギー疾患を引き起こす原因になります。

 

交感神経と副交感神経はシーソーのように絶えず動いています。時間帯による変化、気圧や気温の変化、湿度・季節によりバランスが変わっています。基本的には日中は交感神経優位に働き、夜は副交感神経優位になります。その為、夜間はリンパ球の活動が活発になりアトピーの人は痒みが酷くなったりし、喘息持ちの人は喘息発作が起こり易くなります。

 

喘息やアトピーなどに悩まされることのある人は、このような作用が気圧の変化や季節の変化により影響することを覚えておくと良いと思います。

不眠症

頭寒足熱という言葉がありますが、どういう状態かわかるでしょうか。
頭の方は冷めていて、足先は暖かい状態を指します。
この状態が睡眠をとるのに適した状態なのです。

 

睡眠や冷え浮腫みといった事は、腎臓が関係していたりします。
腎臓と関連することに、耳の使い過ぎ・下半身疲労・骨盤腰椎の歪み・腎機能の問題・恐怖・驚き・塩分過多等が関連します。
腎臓というのは血液産生に関与するエリスロポエチンと呼ばれるホルモンが産生されています。腎機能低下は血液不足による冷えの原因ともなります。

 

腎機能が低下すると、耳・下半身に影響が出ますが逆も然りです。尚、肝臓に関連するのは目・血液・筋肉・イライラ・酸味等があります。目の使い過ぎは肝臓に負担をかける事になります。目を酷使する事で目の筋肉を使う事になるのですが、目の筋肉というのは人体で一番動いているからです。冷静に考えて、ここまで複雑な動きが出来るのは目だけです。そして肝臓にある細胞内のミトコンドリアには5アミノレブリン酸と呼ばれるヘム(ヘモグロビン)の前駆物質が多量に存在します。

 

腎機能が低化する理由に肝臓で無毒化出来ていない物が腎臓に運ばれているケースもあります。こうなると腎機能が弱くなる原因となります。

 

血液量が少ないと体の冷えに関係すると書きましたがどういう事かと言いますと、血液とは細胞が動くために必要な酸素や栄養を運んでいる生命活動に必要な物です。
という事は・・・
;血液が流れないと細胞の活動は低下します。低下するという事は動き難くなるという事です。熱と言うのは動くことによって産生されるのですが、その動きが抑制されることによって熱の産生力が低下する事になります。

 

では、その血液が減る要因として考えられるのは
大量出血・激しい運動・サウナで多量の汗・高熱・筋力低下・腎機能低下・肝機能低下・心肺機能低下があります。

 

交感神経と副交感神経についてですが
人が活動している時は、交感神経優位の状態にあり、筋肉を動かすために血圧は高めになります。人が睡眠状態の時は副交感神経優位の状態で腸の活動は睡眠時に一番動きます。そして細胞の修復が行われるのも就寝時です。
睡眠不足と言うのは交感神経過多な状態を引き起こしてしまい、細胞の修復も遅れるので後々、深刻な問題ともなりうるので、早い段階で解決する必要があります。

 

現代病の主な原因となっているのは交感神経過多によるものが多く。副腎疲労症候群、甲状腺機能低下及び亢進や癌などのリスク要因となります。

 

考え事をする時と言うのは、交感神経が働いておりリラックスしている状態ではなく脳内活動し易い状況になっていると考えられます。交感神経が働いている時に血液は上半身に流れやすく、下半身の血液も上に上がりやすい状態になります。それは活動する為には、脳に血液を沢山送る必要があるからです。

 

就寝前にそのような状態になると安眠することは難しいので、脳内を一旦整理する事が必要になります。それを整理出来ていない状態で寝ようとしても安眠できません。

 

睡眠中に体内で行われることに、消化吸収・疲労回復・修復成長・脳内整理・便形成
があります。しっかり睡眠が取れないということは、これらの事ががちゃんと体内で出来ないという事になります。

 

そうなることで、自律神経の乱れを招き、体調不良の原因を作ることになります。

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