病院で治りにくい疾患について

鬱病について

鬱病について

将来に対する不安、物事が上手くいかない、抑圧された環境、服用している薬、極度の精神的ストレス、病気等が引き金となり、引き起こされます。一般人の30人に1人は鬱病を経験しているといわれています。
男性よりも女性の方が罹患するリスクが高く、生理の関係でホルモンバランスの変化が起き易いのが一因です。
自殺者が最近増えているのは鬱病も関係しているのでしょう。

 

鬱病の定義とは・・・
気分が落ち込んでしまい憂鬱。気分が落ち込んでいる理由がはっきりしている。こういった自覚症状があるものは、抑うつ状態であり、うつ病ではありません。
憂鬱な気分が長期間続き、何で憂鬱なのかわからない。こういった場合、うつ病の可能性が高いです。具体例として・・・
1.憂鬱で気分が重い
2.何事にも興味が湧かない
3.一つ一つの動作が億劫
4.考えるのが面倒
5.易疲労
6.熟睡できない
7.ちょっとしたことにイライラし易い
8.食欲、性欲減退
9.外に出るのが嫌
10.布団から出たくない
11.頭に浮かぶのは不安ばかり
12.自分の存在価値を疑問視
13.消えたい
こういった事を自覚するのであれば、鬱状態であると考えられます。そしてこれらの症状が2週間以上続いたりします。

 

鬱になる原因として、大きく分けて3つの原因があります。
身体因性鬱:病気、薬が原因となるもの。更年期障害、脳梗塞、アルツハイマー等
内因性鬱:特に理由が思いあたらないのに長期間憂鬱
心因性鬱:悲しい出来事、環境の急激な変化
この中で、内因性鬱に関しては、ストレスが原因とされているが、個人のもっているストレス耐性、性格も関与しているといわれます。そのせいか几帳面で真面目な人の方が罹患し易い傾向にあるでしょう。

 

鬱病は単極性障害とも呼ばれ、他に双極性障害と呼ばれ躁鬱病と呼ばれる病気もあるが、双極性障害は躁状態と鬱状態を交互に繰り返す。似てはいるが、違う病気である。

 

これらの病気を引き起こす原因は上記したものが原因であるが、体内ではそういった身体の変化に対応する為に、最初は神経伝達物質が放出されています。ところが過度な放出が続くと質の低下、枯渇状態となり上手く伝達出来なくなる為に、うつ病を発症させてしまうことになるのです。

 

自殺者の脳を調べると、脳の神経伝達物質が減少している事が言われています。特に関与しているのが、ノルアドレナリン、セロトニンといわれます。役割として
ノルアドレナリン:逃避行動、危機回避
セロトニン:リラックス、安らぎ、幸せ感
といった感情に作用している物質です。

 

治療薬として、ノルアドレナリン・セロトニン再取り込み阻害薬(SNRI)と呼ばれるものが使用されています。これは、神経伝達物質が受け取りを行う部分に蓋をして、セロトニンとノルアドレナリンの減少を防ぐ薬です。この薬を服用することでセロトニンとノルアドレナリンの不足を防ぐことが出来る為、精神状態を安定させることが出来ます。

 

ただし、薬というのはその時は効果があっても、薬の服用を止めると元に戻ります。そして継続することにより効果は減少していきます。そして薬の副作用にセロトニン症候群ものがあります(不安、幻覚、興奮症状)。ので、薬に頼り過ぎること無く自分で改善で出来る部分はすることも必要です。
適度な運動を行い、規則正しい生活を送ることも重要ですし、ストレスをため込まない生活を送ることも大事です。ストレスを抱えると副腎が頑張ります→ノルアドレナリンは副腎髄質で作られています→継続したストレスにより副腎が疲弊→ノルアドレナリンの枯渇→鬱の悪化といった流れになります。

 

こういった方へ 改善するためには、日常生活で行えること、腸内環境改善、自分で行う運動、皮膚刺激、副腎へのアプローチといった事が必須であると私は考えます。

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