血液検査は万能なのか

血液検査って万能でなんでもわかるようなイメージをお持ちの方が多いと思いますが果たして本当にそのなのでしょうか?

 

血液検査により沢山の情報がわかるのは理解できますが、全て数値だけで判断できるのなのでしょうか?
一例として・・・
痩せ型で30分毎日ウォーキングをしている男性をAさんとします。
肥満型で運動不足がちな男性をBさんとします。
Aさんが血液検査でコレステロールが高めですので食生活に気を付けてくださいと指導されました。
一方、Bさん検査数値には問題が全く問題ないので、少し運動するようにして下さいと指導されました。
果たして本当に体内コレステロールが高いのはAさんなのでしょうか?

 

実は、血液検査というのは血管の中の状態を見て判断しているので、臓器の細胞自体を診断することはできません。
その為、血中にコレステロールが溜まっていなければ異常なしと診断されます。血管外に付着している物は血液検査では診断出来ないのです。痩せ型の人は血管内に脂肪が付着していますが、肥満型の人は血管外にコレステロールが付着している可能性が高いです。

 

そういった意味からも、血液検査を鵜呑みにしてはいけない部分がある事も覚えておいて下さい。

 

上記のパターンでいくと、細胞内に栄養を摂り込んでも血管に戻ってくるタイプがAさん、細胞内に入って行く若しくは細胞に付着し血管に戻らないタイプがBさんタイプだと思われます。そういったことから、血液検査で医師から健康指導を受けやすいのは以外にも肥えていない人だったりします。

 

逆にいうとAさんタイプの人は悪いものはちゃんと細胞から排出しようとしてくれているので、正常な反応をしていると考えられます。それとは逆にBさんのようなタイプは受け取るだけ受け取っても返却する事が出来ないのでどんどん蓄積されていきます。その為、検査で出る時は相当酷くなっている可能性が高いということはわかっておいて下さい。

CRPについて

炎症とは外観的に疼痛・発赤・腫脹が見られる状態の事を差します。
この炎症が体内で起こると、その炎症を起こしている部位の細胞は破壊されます。細胞が壊れることで、副産物のC反応性タンパクと呼ばれる物質が産生され血液中に入り込みます。通常ではCRPは出現しませんが、このCRPが出現することで体内のどこかで炎症が起こっているという事がわかります。この数値が高いことで体内に異常病変があるかの判断を下されます。高値を示す病変には結核・膠原病・リウマチ熱・心筋梗塞・肝硬変・敗血症・悪性腫瘍などがあります。ウィルス性や内分泌系の場合は弱陽性を示します。

トップへ戻る