肝臓について

肝臓について
肝臓は肝心要、又は肝腎要との語源からも、重要な臓器の1つとされています。
実際には人の身体にある臓器で無駄な臓器等一つもないのですがね。

 

肝臓というのは驚くべき再生能力を持ち、切り取っても元に戻る力を持つ驚異の臓器とも言えます。難点なのは、異常が起こっても臓器自体の異変に気付きにくい事があります。強さゆえに、異変が起きても正常な部位が頑張って働くために、問題ないと錯覚してしまいます。

 

肝臓機能が低下した時のサインとして右背部の痛み、目の疲れ、イライラ感、浮腫、冷え、足のつる現象などが起こり易くなりますが、曖昧な部分も多い為、目安にしかなりません。
全ての症状が当てはまる場合はかなりの確率で悪いとは考えられますが・・・

 

そして、全ての臓器に言えることなのですが、病院で診断しても数値が悪くないから大丈夫と考えると、実は血液検査では出ていないだけの事もあります。わかり易い例としては、肥満タイプの方で高脂血症の診断が出ない人が結構おられます。かえって痩せ型の人に限って数値が悪く注意されるというパターンなのですが、実際問題、血中にコレステロールが少ないだけで、細胞に入り込んで蓄積されているからわからないという可能性も念頭に置く必要があると思います。

 

肝臓というのは、大きく分けて3つの役割を担っています。
1つは、脂肪消化のための胆汁を造ります。脾臓から運ばれてきたビリルビンを水に溶けやすくし、胆汁の中に混入させます。胆汁はコレステロール排出の役割も担っています。
*糞便の色はこのビリルビンによるものです。赤血球の色素(ヘモグロビン)から作られています。

 

2つ目は、栄養分を貯蔵し、体内で吸収出来る形に変換させます。数千種類の酵素を肝臓では生成され、分解、合成を行い化学変化をさせて
ブドウ糖をグリコーゲンに変えたり、骨髄での赤血球を造るのに必要な葉酸、ビタミンB12の貯蔵を行い、アミノ酸から血液の血漿成分のアルブミンと血液凝固因子のフィブリノーゲンを作り、乳酸をグリコーゲンに造り変えています。
*アミノ酸とはタンパク質を構成する分子です。

 

3つ目は、体内に入ってきた毒素を分解する働きを持っています。この機能が低下する事で毒素が体内に残る為、身体に変調をきたす原因となります。
*アルコールが発するホルムアルデヒドはアルデヒドと酢酸と水に分解され身体から排出されます。酒が飲めない人(下戸)の人はこの機能が弱いとされています。欧米人と比較し日本人はこの機能が弱い方が多いようです。

 

肝臓が異変を起こし悪化すると脂肪肝、肝炎、肝硬変、肝癌という症状を引き起こしてしまいます。

 

脂肪肝とは、肝臓にコレステロールや中性脂肪が蓄積された状態を表します。フォアグラ状態というのがわかり易いでしょうか。
小腸で脂肪酸に分解され、肝臓に送り込まれます。肝臓の処理が追いつかない量の脂肪酸が送られることで、中性脂肪が肝臓に溜まります。脂肪は保温効果という役割もあり、最低限は必要なものではあります。この脂肪のおかげで体温を維持することが出来ている訳です。
*ロシア人に肥えた人が多いのはこれが一つの理由でもあります。
脂肪肝が起こりやすい根本の原因となっているのは食べ過ぎ、飲み過ぎなのは間違いないのですが、食べ過ぎを引き起こしてるのは交感神経が優位な状態にある事が一つの理由でもあります。過度のストレスを抱えると無理に頑張ろうとするので、エネルギーを必要とします。そのエネルギーを摂取するのに胃の働きが活発になり、食欲を誘発します。その結果、食べ過ぎてしまい、肝臓に中性脂肪が溜まって行くわけです。

 

食べることやアルコール摂取も適度であれば、ストレス解消に繋がりますが、過度になると肝機能を低下させることにつながります。

 

これらを防ぐためには、ストレスを減らすことが重要です。長時間労働、人間関係の悩み、超肥満、交感神経を高める薬 これらを改める事で、脂肪肝を防ぐことにつながります。そして、放置することにより、肝炎、肝硬変、癌といった症状の悪化を招く結果となりますので、心当たりのある方は生活を見直すようにして下さい。

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