耳について

耳の役割は、聴覚と平衡感覚の調整を行なっています。
大きく分けると外耳、中耳、内耳に分かれており、外耳と中耳の間に鼓膜があり、中耳には耳小骨と呼ばれる部分があります。そして、その奥を内耳とよび三半規管と蝸牛が存在します。

 

・外耳で音を集め音を増幅させ鼓膜に振動を与えます。
・中耳で耳小骨に鼓膜の振動を3倍にして内耳の蝸牛に伝えます。
・内耳にある蝸牛で鼓膜と耳小骨の音波振動を電気信号に変えて聴神経に伝えます。三半規管では回転の動きを感じ取り、前庭で直線運動を感じとります

 

耳鳴り
・キーンという高音の耳鳴りは高音の音が聞こえにくくなった際に起こる。加齢によるものが多い
・ジーというセミの鳴くような音は突発性難聴の恐れあり
・ボーという音はメニエル病に多い耳鳴りである。低音が聞き取りにくくなる

 

突発性難聴
精神的ストレスや身体的ストレスが多くかかることで起こるとされていますが、ヘルペスウィルスが耳の神経に入り込み、そこに白血球の攻撃が起こることで起こると考えられます。早期にステロイド投与する事で改善が見込めます。

 

 

メニエル病

メニエル病とは30代後半から40代の女性に多く見られる病気でなぜ起こるかについての詳しい事は分かっていません。
痩せ型で几帳面、神経質な人に多く、精神的身体的疲労、ストレス、睡眠不足傾向の人が発症し易いようです。

 

内耳にある蝸牛、三半規管、前庭にはリンパ液が多く含まれ、袋状の構造をしています。このリンパ液はある一定量に保たれていますが、何らかの原因で過剰に作られたり、吸収の阻害がされることで内リンパ水腫を起こしてしまいます。
回転性目眩、吐き気、低音難聴、耳鳴り、冷や汗、頻脈等が症状として現れます。

 

このリンパ液が増える現象ですが、体液と言うのは患部に集まろうとする性質があります。それは修復をする為に起こります。例えば捻挫をした時に患部が腫れてその現象は患部を治すために起こっています。この現象を炎症と呼びます。

 

でも耳の内耳で何が原因で炎症を起こしているのでしょうか?
これは、ストレスにより体内毒素(ヘルペスなど)が増えてしまい、その修復を行うリンパ液が過剰に集まり三半規管に影響を与えているのではないかと考えられます。

 

この症状を改善するには、ストレスを軽減させることが一番大事ではないかと考えられます。思考を柔軟にする努力やしっかりと睡眠をとることが改善に繋がります。バランスの取れた生活に変える事で、体液循環も戻り、リンパ水腫も軽減が見込めると思います。

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