腎臓について

腎臓は身体の中の水をろ過する装置のようなものです。身体の各組織から廃棄された物質を含んだ血液を浄化しています。

 

腎臓の糸球体と呼ばれる部分で、再度利用可能な血液成分、タンパク質を残し血液を綺麗にします。その後、尿細管と呼ばれる部分で再度、身体に必要なもの、不要なものとに分けて不必要な水分、塩分、老廃物を体外に放出します。

 

他に腎臓では体内の水分調節も行われています。血液、リンパ液、脳脊髄液などの水分量、ミネラル(カリウムとナトリウム)調整も行われています。
その働きが悪くなると尿が造れなくなり、余分な水分、老廃物、塩分が体内に残り浮腫や病気を招きます。

 

腎臓ではエリスロポエチンと呼ばれるホルモンが分泌されており、骨髄の幹細胞に働きかけ赤血球を増やす役割を担っています。体内に必要な酸素量を感知し、貧血を防ぐため調整をしています。
(スポーツ選手がエポと呼ばれる薬剤を使用しドーピングで問題にされることがあります)

 

他に、レニンというホルモンで、血圧を上げ、プロスタグランジンで血圧を下げるといった血圧調整も行われています。

 

腎臓では、血液からナトリウム、カリウムといった電解質や水分を元に原尿が造られていますが血流が悪くなると、原尿を造ることが出来なくなります。そうなると浮腫が起こったりタンパクを含んだ尿が出たりします。病院でそういった症状と腎機能低下の診断を受けると降圧剤、利尿剤を処方されます。

 

利尿剤というのは、尿の再吸収を減少させて、体内の水分量を無視して無理やり水分を排出させます。この段階で身体に必要なものまで排出されてしまいます。そのせいで口渇感、血液が濃縮といった症状に見舞われるので、血流は更に悪化していきます。

 

その事で腎臓に血液が流れてこなくなり、エリスロポエチンを分泌し血球を増やす働きが起こります。そのせいで血液の粘性は増し、血流が悪くなります。そして、血流を良くするため、レニンが血圧を上げようと働きます。当然、血液成分が濃縮されてくると、血流も悪くなり、浮腫も出易くなり、血圧も上昇します。そうなると腎臓にはかなりの負担が掛かることになるので降圧剤、利尿剤を更に処方され、負の連鎖を辿ることになり最終的には透析が必要な状況になってしまうのです。

 

そもそも、何が原因でこういった事が起こっているのか、その場しのぎの対処療法ではかえって悪化させるという事を忘れてはいけません。血圧を上げているのは何故か?血流が悪くなっているのはなぜか?あくまで、薬はその場の症状を軽減させるだけで、根本を治してくれている訳ではありません。あくまで降圧剤、利尿剤の処方は対処療法です。そういった視点で見る事は重要な事です。その原因がわかればそういった事が起こりにくい生活に変えていくことで、根本の問題を解決することに繋がります。

尿たんぱくが出るのは何故か?

腎臓は血管が非常に多く、血液をろ過し尿を作っています。普通であれば尿にタンパクが出ることはありませんが、腎臓にある毛細血管が何らかの障害を受ける事により、血液のろ過する能力が低下し、血中のタンパク質が尿に含まれてしまいます。このことから、尿からタンパクが出ているということは腎臓に何らかの障害が起こっていると見なされる訳です。本来血液中のタンパクはン分子が大きい為、通常であれば濾過できないので尿に含まれることはありません。
急性腎炎、慢性腎炎、ネフローゼ症候群、膀胱炎、尿路結石等でタンパク尿が出るが、他にも、激しい運動・暑さ・寒さ・ストレス・興奮・生理前後などに見られることもあります。
*ネフローゼ症候群
尿中にタンパクが多量に出てしまい、低たんぱく血症を起こし血管内の水分量は減り、血管外に水分と塩分が漏れ出て起こります。浮腫が特徴。

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