仕事柄、痩せたいという要望を聞く機会が多いのですが、痩せるといっても極端に痩せるというのは正直目標が遠すぎて挫折する原因になってしまうと思います。例えば、体重100kg近い人が体重40kg台の人を目標にしても難しい物があると思うんです。長い目で見た目標としては良いと思いますが、大抵の方は挫折するのが目に見えます。
現実的に可能な部分に目を向けると、1~3kgの体重を減らすことから挑戦する事が良いのではと私は考えます。目標を実現可能そうな数値にもっていくことが成功体験につながり、脳からドーパミンが放出され、やる気にもなります。はなから無茶な設定にするのはこういった意味からもオススメしません。
*ドーパミンは神経伝達物質の一種で快楽・意欲等に作用します。
後、その人の今の体型を生かした身体作りも大事だと思います。元々、遺伝子的に痩せ体系の人もいればポッチャリ体系の人もいる訳です。遺伝的というのを変えるのは至難の業で、細胞レベルで考える必要も出てきます。親子で骨格が似てくるのは遺伝的要因が強いです。そして食生活も同じものを食べる事になる為、似たような体型になります。
私の持論ですが痩せるという事よりも筋肉を付けるという感覚を付ける方が大事な気がします。例えば、「二の腕が太いから細くしたい」といった場合であれば、腕立てやストレッチを行うだけで解決することが多々あります。それはなぜか?筋肉がたるんでしまいそこに水分が溜まり、腕を太くしているといったように、パーツ単位で考えれば身体を引き締めるだけで解決する事もあります。
ただし、筋肉を付けると比重が重くなるので体重増加に繋がります。
体重というのは、あくまで自分の目方であって健康の指標ではないです。どんなに体重が少なくても筋肉がなければ大問題です。ですので、単純に体重の目方を基準にしないように気を付けてください。
私がお勧めするのは、今の体型を生かした筋トレを行い、メリハリのあるカラダに変えて行く方法です。今ある体型の一番気になる部分にクローズアップしてそこをどうやって鍛えていくかを探して、自分にあったやり方で鍛えていくことが結果ダイエットに繋がって行くはずです。そして、今の自分の姿勢を変えるだけでも見え方は随分変わってきます。どんなに体重が減っても健康的に痩せないと意味が無い事は忘れないように。
後、気を付けないといけないのは食生活です。どんなに健康的に運動をしていても身体の栄養になり難い食品や酸化したものを摂取していては無意味です。特に時間経過した油を使用した食品は避けるに越したことはありません。あれは過酸化脂質の塊です。血管を老化させる原因となりますので、ご注意を。