関節の痛みを起こし易い人

二月になり寒くなるかと思えば、以外に寒さは大したことない気が・・・油断しちゃダメかもしれませんがね・・・。

最近、関節の痛みで通院されている患者さんが多かったので、今回は関節の痛みについて少し書こうと思います。

関節痛と言えば使いすぎというイメージを皆様持たれていると思います。が、使いすぎと単純に片づけられない部分もあります。それは・・・

関節が痛くなりやすい人には、ある傾向があったりします。その一つが力みやすいことが挙げられます。力むことで必要以上に力が入りことになり、筋肉の緊張を生みます。筋緊張が起こる状態が長いと血管は圧迫されている状態にあるため、血液循環を悪くする要因となります。

血液循環が悪いと、筋肉を動かした際にでる体内の疲労物質の排出が円滑にできなくなり、酸化した関節液が滞留する事になります。そうなると円滑な血液循環が行われないために、関節周囲の筋肉は疲労が蓄積され続け可動域も狭くなっていきます。その為、筋緊張が強くなり可動域も狭くなり関節同士が当りやすい状況になります。それを気にせず使い続けていくことで関節炎を引き起こす要因となります。

基本、血液循環が悪くなって良いことは何もありません。身体の修復は血液が流れていくことで起こりますからね。お仕事などで物をもつことが多い仕事の方は特に注意してください。

後、もう一つの傾向として女性が多いです。特に更年期を境に起こる方が多くみられます。その理由は何か?

更年期を境に女性の場合は女性ホルモンの分泌量が劇的に減り、それが関係していることが多々あります。

女性ホルモンというのは強い抗酸化作用があり身体を守ってくれています。その事で更年期が来るまでは起こらなったような身体変化が起こりやすくなります。
その女性ホルモン量が減るわけですから、体内で発生した活性酸素除去能力は低下します。そして先ほどお話した関節液の滞留ですが、ここに活性酸素が発生し悪さを仕掛けてきます。その事で関節に痛みを誘発させ結果痛みに悩まされるということになるのです。更年期の傾向があると思うのであれば女性ホルモンの代わりになる様な物を取り入れることも選択肢に入れても良いと思います。

少し関節の動きが悪いなぁと感じている方は早めに対処する事をお勧めします。
自身がリラックスできる状況にすることが防止する事にもつながります。

呼吸を整えることで、少し力むことを減らすことが出来ます。作業に取り組む際にはその事を意識するだけでも変わってくると思います。そして身体を冷やさないこと。身体が冷えると血管が収縮する為、血液の流れが余計に悪くなりますので、しっかりと冷えを防ぐようにして下さい。お風呂にしっかりつかる事もお勧めで、指などであれば入浴時にストレッチをしてあげると良いですね。

もし時間的に余裕があるのであれば軽い運動などを週に数回出来たら健康の為にも良いと思いますので、出来る方はぜひ試してみてください。

 

 

もみ返しの考え方

もみ返しの考え方について

 

世間では「もみ返し」といった事がよく起こるといったお話を伺う事がありますが、このことについて今回お話させて頂こうと思います。

 

当院でも施術を行った日、若しくは次の日に倦怠感が現れる事が多々あります。

この倦怠感、痛み増強といった事がなぜ起こるのか?恐らく疑問に思われた方が多数おられると思います。場合によっては余計に悪くなったと思うケースもあるでしょう。そして実際に筋線維が痛んでしまい痛みを誘発しているパターンも少なからず考えられます。
*この辺りの誤解から整形外科で整骨院が嫌われる原因を作っている事もあるでしょう。

 

さて、ここで少し話は変わり、「好転反応」という言葉を聞いた事はないでしょうか?

「好転反応」とは文字の如く良くなる事で身体に起こる変化を指します。我々からすると悪くなる筈のない行為を行って痛みが増強するケースがこの「好転反応」に当たります。

 

クライアントからは不満を訴えて来られる場合もありますが、大抵の場合翌日には解消しており、負傷時よりも良い状態になる場合がほとんどです。稀に痛みが継続するケースもありますが、大抵は緩和しております。

 

「もみ返し」と「好転反応」の違いは施術して数日後に良くなっているか?改善してないかの違いの為、クライアントからすれば後日様子を見てみないとわからないのが現状だと思います。何らかの検査器具を使ってこのような状態を医学的に診断することは現代医学では不可能と思われます。

 

当院なりの考え方で「もみ返し」が発生しない方法で対応しており、今のところそういった部分でのクレームをいただいた事はありません。

 

では、「もみ返し」症状が起こる理由について考えてみましょう。

「もみ返し」というのは、筋肉が微量に損傷している状態を言います。筋線維が強い刺激により押しつぶされてしまい、切れてしまいます。

*肉離れはもっと広範に損傷されて切れている状態をさします。

 

筋肉組織が損傷することにより、損傷部に体液が集まり損傷部位を修復させようとします。その修復反応を「炎症」と呼び、この状態を一般的に「もみ返し」と呼んでいます。当然、損傷しているので痛みが続くことはあります。酷くなると一週間くらい続くこともあります。

 

一方、「好転反応」でも倦怠感や痛みが現れる事が多々あります。これの原因は何なのか?

血行不良を起こしている箇所というのは、血液循環が悪くて血液の流れが悪くなっている場所なのですが、普段から血液の流れが悪いと、血液量が一気に増える事で血管抵抗が上がります。その事が倦怠感や痛みとして体感してしまうのです。

 

例えば、コップに水を入れます。容量が少なければコップに全部入りますが水が多量になるとコップでは受けきれなくなります。そして溢れた水は外部に何らかの悪影響を与えます。それと同じで普段から少ない量で済んでいるとその少ない量で身体は対応しようとします。そうなると無理がかかる為、身体に何らかの形で負担をかけてでも対応しようとします。そのしわ寄せが血管にかかる訳です。

 

受けた施術に対して、患部の痛みが増す為かえって悪くなってしまったと誤解して不信感を抱く方もおられますが、実際は良くなっている事も多々ありますので、良いか悪いかは当日だけの判断ではなく、数日の様子を見ていただくことが大事かと思います。

 

自身が通院されている施術所でこのように感じたことのある方はこの事を認識して施術を受けていただくことで見えてくることもあると思います

年末年始のお知らせ

今年も残すところあと少しとなりましたが、今年もコロナ騒ぎの延長であっという間に時間が過ぎた感じが致します。人それぞれ感じ方は違うとは思いますが数年前の年末年始のイメージは少し様変わりしている気がします。

年末年始の営業ですが、12/30~1/3までのお休みをいただく予定となっております。
施術をご希望の方は直接院の方にお電話ください。メールによる受信は通信状況の不具合が生じているため早急な返信を出来かねますので、お電話にてお問合わせくださいますようよろしくお願いします。状況により祝日、夜間の施術も行いますので、番号通知にて遠慮なくご相談ください。

今回はメンタルによる不調について書いていこうと思います。色々な考え方もあると思いますが、あくまで私の私見であることを先に述べておきます。

人と人が関わる事で少なからず、考え方の相違であったり育ってきた環境により摩擦が起こりやすくなります。人の数が増えれば増えるほどそのリスクは高まります。

そして忍耐の閾値も人それぞれ違います。その閾値の高低差により心身の状態も変化していきます。

忍耐の閾値というのは育ってきた環境や遺伝性、神経・ホルモン・脳の機能により差が生まれてきます。

最近、病院での診断などでも「ストレスが原因ですね」といった診断を受ける事が増えているように感じますが、患者目線からするとそれで片付けるか!という方の気持ちも理解できます。でも、簡単にいうとその通りなのです。

それだけストレスが身体に受ける影響は非常に大きく様々な不調を招きます。

例えばストレスで胃潰瘍がなぜ起こるのか?胃潰瘍というのは胃の中に潰瘍ができる症状ですが、身体的に胃酸が出過ぎて起こっています。

胃の中は酸性なのですが、通常時は胃の中にあるムチンと呼ばれる粘液質により守られているのですが、ストレスが掛かると胃酸が出過ぎてしまい対応しきれなくなり胃に穴をあけてしまい潰瘍を作ってしまいます。

あくまで一例ではありますが、ストレスが起因するものは症状はこれ以外にも沢山あります。そして体表面にも影響を与えます。

楽しいこと嬉しい事があった時、顔はどうなっていますか?大抵の方は目線が上がっていると思います。逆に辛い事や悲しいことがあった時の目線は下に向いている事が多いと思います。目線が下がるという事はうつむき加減の体制になっているハズですよね?

その体制が長期間続くことにより、腰痛や肩凝り症状を引き起こすことになります。もし、慢性的に肩凝り腰痛に悩まされている方はご自身の環境にも一度目を向けてみてはどうかと思います。

また、なんとか現状を改善したいがどうすれば良いのかとお悩みの方はご遠慮なく一度ご相談ください。

 

精神的ダメージで胃の調子が悪くなる

気が付けばもう年末・・・
今年はコロナの影響もあってか、例年よりも月の流れが速く感じますが私だけなのでしょうかね・・・

さて、人によりストレスというのは現れ方は違うのですが、見ていると皮膚に現れたり、お腹を下したり、胃に現れたりします。
家庭内の悩み、仕事の悩み、学校生活の悩みとストレスの原因となるものは多岐に渡ります。

人によって症状が現る場所が違うのは遺伝によるものが大きいと思います。家系的に胃腸が弱いのであればストレス反応は胃に現れやすく、家系に皮膚炎の人がいれば皮膚に症状が現れやすかったりします。

胃に不調が現れるケースにおいては、胃酸が多く出過ぎる事が要因と考えられます。何らかの精神的なストレスが掛かることで通常よりも胃酸の分泌が多くなり胃粘膜を傷つける事が要因となっています。

対策として、刺激や油分の多い食事を避けて脂肪分の少ない食事に切り替える事も有効です。そして運動することも胃酸分泌の抑制につながるので、定期的な運動をすることも大事なことです。運動不足は年齢とともに内臓系の病気が起こりやすい原因の一つです。

適度なストレスというのは成長するためには必要なことではありますが、人によってキャパも違いますしある程度は対応できないと生活していけないということもありますので、自分なりの解消する方法を探すことは必要です。自分の好きなことや趣味などで気分転換する時間を持つようにして生活していくようにすることをオススメします。

引きこもり傾向にある人

あくまで、私の経験上での話になりますが・・・

今まで接してきたクライアントで引きこもり状態になり易いタイプの人にはある共通点が見られます。

人と接せることが苦手であり、人に触れられることも苦手だったりします。
社会に出るということは少なからず、人に接する状況になります。

身体を触れようとすると、逃げる動作や筋肉を硬直させるといった防御反応を起こします。こういった状態になると中々施術を行うのも大変で苦労するような方もおられました。いわゆる感覚過敏です。

人というのは、本来一人で生きていく事というのは不可能なため何らかの形で人と接する必要性があります。家族という枠の中で生きていく事が生涯可能であれば最低限の他者との関わりだけで済ませることができますが、現実はそうはいかないでしょう。

薬やカウンセリングだけで解決するのであれば、それに越したことはありませんが、心と身体はつながっていると私は考えております。心の不調というのは身体にも表れ、逆もありきと思っています。

薬というのは一時的に使用する分には非常に効果的な方法と考えますが、長期的に使用することが正しいのかといわれると、微妙なところですね。
*病気の種類により、どうしても手放せない場合もあります。

外部との接触を遮断するという人で他者に触れられるのが好きな人がいるとは考えにくいですね。それらの事を改善するためには少しずつでもいいので、外部との接触機会を増やすこと、感受性の弱い部分から接触を試みる事も必要です。

周りが許容する環境も大事かもしれませんが、現実そんな環境ばかりではありません。ある程度は受け入れのできる心身の状態にすることが大事です。

今の状況になってしまった背景を辿って、何が今の状況を作り出しているのかを再確認することが必要で、先天的なものであったり、環境の問題であったり、栄養状態であったり、何らかのケガや病気が原因になったりします。

感覚が敏感すぎることで、様々なストレスを受けやすい状態になっていると思います。

お悩みの方やご家族の方はスタートは少しでも感覚のスイッチを鈍麻にさせるように努力していく事が必要ではないかと思います。

自律神経に関する疾患について思う事

自律神経に関する問題に対して思うことがあり、本当にその問題は身体の問題だけなのか?はたまた思考だけの問題なのか?という部分に度々直面します。

例えば「寝れない」という事一つについても色々なことが考えられる訳です。
・昼間に考えごとをしており、その事が頭から離れないから気になって眠れない
・昼寝をし過ぎて眠れない
・日中に運動しすぎて眠れない
・痛みがある為に気になって眠れない
等が考えられる訳です。

元々は精神的な部分から起こっているケースもあれば身体的なことが原因になっているケースもありますし、身体の栄養状態が原因となっているパターンもある訳です。
これらの事を考えると、一つの部分で対策したところで、他の部分が解決していなければ根本から治すことにはつながらないわけです。

これだけの情報化社会なので調べれば方法は色々と出てきます。そしてこれで「結果が出ました!」という事を鵜呑みにしても、その方が解決しただけで自分も該当するのかといえば、そうではありません。人により原因は違いますし発生機序も違います。

根本から治したいというのであれば、トータルで見ることも必要であるのではないかと私は考えております。

胃腸の具合

これから、暑さも軽減され食べ物がおいしい季節になってきますが、食べ過ぎてしまうと胃腸の具合が悪くなってしまうこともあります。

胃というのは、食べ物を分解して体内に吸収されやすい状態にする器官です。そして小腸で分解された食物の栄養を体内に吸収する器官です。

胃というのは交感神経が働いていることで活動しやすくなります。(この部分に関しては色々な見解もあるとは思いますのでご了承ください。あくまで、私の考えです)そして、小腸に関しては、副交感神経優位の状態で活動しやすくなるわけですが・・・

交感神経優位の時は覚醒している時、何か考えている時などです。副交感神経優の時はリラックスしている時、寝ている時です。

夜間というのは特に、成長や修復を促すためにも睡眠が必要になります。
睡眠がとれないと、便秘がちになったり、下痢を起こしやすくなるのはこのことも原因の一つです。腸内で吸収すべきものが吸収できなかったり、水分を過剰に吸収したりしています。

胃の過活動は胃酸分泌が活発になり過ぎて胃酸過多状態となります。消化液は出ているのに、食物が入らないために胃壁を傷つけてしまうので胃の痛みとなって表出します。

もし日常生活で便秘や下痢で悩んでいる方は、ちゃんと睡眠を摂れているかまず生活を見直してみてください。もし睡眠時間がとれていないのであれば睡眠を摂る時間を確保できるように対策してください。そして、日頃の生活で胃の痛みを感じやすいのであれば、緊張する状態が多くないか見直してみてください。場合によっては環境を変える事も必要かもしれませんが。

大病というのはこういったことの積み重ねが身体に負担となり引き起こされますので、気づいたら生活を変えて自身の身体をいたわってあげてください。

メニエル改善例

これまで色々な症状を改善してきましたが、具体的な改善例を余り載せていませんでしたので、様子を見てこちらにアップさせていただきます。

パートナーを無くしてから消沈してしまい、暫くしてから目眩が起きるようになり、病院で検査を受けメニエル病と診断を受けたとのことでした。

*メニエルとは
メニエル病とは30代後半から40代の女性に多く見られる病気でなぜ起こるかについての詳しい事は分かっていません。痩せ型で几帳面、神経質な人に多く、精神的身体的疲労、ストレス、睡眠不足傾向の人が発症し易いようです。

内耳にある蝸牛、三半規管、前庭にはリンパ液が多く含まれ、袋状の構造をしています。このリンパ液はある一定量に保たれていますが、何らかの原因で過剰に作られたり、吸収の阻害がされることで内リンパ水腫を起こしてしまいます。

話を聞いていると、中々寝つきが悪く寝る前に色々と考え事をする事があるようで、しっかりした睡眠はとれていないようでした。明らかに交感神経過多状態が続いているのが理解出来ました。

そして、身体の筋緊張も非常に強く、弛緩するのにかなり時間が掛かりました。自律神経を安定させるような施術を行い神経指圧を並行して行わせてもらいました。現状でも十分に弛緩しているとは言い切れず、かなり緊張は強いのですが、以前と比較し目眩の回数も減ってきており。睡眠もとり易くなってきたようです。

まだ、完全には消失していませんが良化傾向にあるようで、安心しました。ご自身で出来る神経へのアプローチも指導させて頂きました。筋緊張が強いと体液循環も滞り易いので、継続施術には来院して頂いています。