自律神経に関する疾患について思う事

自律神経に関する問題に対して思うことがあり、本当にその問題は身体の問題だけなのか?はたまた思考だけの問題なのか?という部分に度々直面します。

例えば「寝れない」という事一つについても色々なことが考えられる訳です。
・昼間に考えごとをしており、その事が頭から離れないから気になって眠れない
・昼寝をし過ぎて眠れない
・日中に運動しすぎて眠れない
・痛みがある為に気になって眠れない
等が考えられる訳です。

元々は精神的な部分から起こっているケースもあれば身体的なことが原因になっているケースもありますし、身体の栄養状態が原因となっているパターンもある訳です。
これらの事を考えると、一つの部分で対策したところで、他の部分が解決していなければ根本から治すことにはつながらないわけです。

これだけの情報化社会なので調べれば方法は色々と出てきます。そしてこれで「結果が出ました!」という事を鵜呑みにしても、その方が解決しただけで自分も該当するのかといえば、そうではありません。人により原因は違いますし発生機序も違います。

根本から治したいというのであれば、トータルで見ることも必要であるのではないかと私は考えております。

胃腸の具合

これから、暑さも軽減され食べ物がおいしい季節になってきますが、食べ過ぎてしまうと胃腸の具合が悪くなってしまうこともあります。

胃というのは、食べ物を分解して体内に吸収されやすい状態にする器官です。そして小腸で分解された食物の栄養を体内に吸収する器官です。

胃というのは交感神経が働いていることで活動しやすくなります。(この部分に関しては色々な見解もあるとは思いますのでご了承ください。あくまで、私の考えです)そして、小腸に関しては、副交感神経優位の状態で活動しやすくなるわけですが・・・

交感神経優位の時は覚醒している時、何か考えている時などです。副交感神経優の時はリラックスしている時、寝ている時です。

夜間というのは特に、成長や修復を促すためにも睡眠が必要になります。
睡眠がとれないと、便秘がちになったり、下痢を起こしやすくなるのはこのことも原因の一つです。腸内で吸収すべきものが吸収できなかったり、水分を過剰に吸収したりしています。

胃の過活動は胃酸分泌が活発になり過ぎて胃酸過多状態となります。消化液は出ているのに、食物が入らないために胃壁を傷つけてしまうので胃の痛みとなって表出します。

もし日常生活で便秘や下痢で悩んでいる方は、ちゃんと睡眠を摂れているかまず生活を見直してみてください。もし睡眠時間がとれていないのであれば睡眠を摂る時間を確保できるように対策してください。そして、日頃の生活で胃の痛みを感じやすいのであれば、緊張する状態が多くないか見直してみてください。場合によっては環境を変える事も必要かもしれませんが。

大病というのはこういったことの積み重ねが身体に負担となり引き起こされますので、気づいたら生活を変えて自身の身体をいたわってあげてください。