肩凝りって治らないんですか?

先日、来院されたクライアントさんから、タイトルのような質問を受けました。

正直、自分自身の努力で良くもなるし、悪くもなるとお伝えしました。
こういった方の思考で多いのは「先生が治してくれたら治る」って考え方です。さて、これって正解なんでしょうか?

今の自分の状況というのは、年数を重ねて出てきた状態な訳です。何年もかかって作り上げられた物が一瞬で治ると思いますか?
例えば地盤の緩みで家が傾いたとします。これって簡単に直りますか?直らないですよね。極端ですが、身体ではこういった事が起こっているから肩凝り症状が出てくるんです。

治すにはまず土台の修復から始めないといけない訳ですから、私が触っても本人の努力がなければ治らないわけです。神業のような技術や根本から治せるような先生がいるのなら別ですが・・・。私の技術不足でしょ?と言われればそれまでですがね。

そして、他にも問題がある場合も考慮する必要性があります。必ずしも絶対ではありませんが内臓関連が影響を及ぼしているケースが多々あります。人間と言うのは悪いところがあるとそこを庇うような姿勢をとります。

例で言えば、お腹が調子の悪い時って自然と背中を丸めますよね?これってお腹を守る為に丸くなる訳です。と言う事は、他に悪いところがあると同じようにカバーしようという働きが起こるわけです。そうなると、周囲の筋肉は硬くなる為、血行不良を起こしてアンバランスな状態を招きます。それが肩凝り状態を招いている事も十分にありうる訳です。

そういった側面からも考えていく必要もあるので、肩凝りを完全に治すには本人の努力が必要なのはお分かりいただけるでしょうか?

術後の経過数年後の痛み

数年前に股関節のオペをされたクライアントさんが来られました。

腰痛及び大腿部神経痛の主訴で来院されたのですが、股関節を動かし過ぎるといけないとの整形の医師からの指導がある為、極力股関節は動かさずに施術を行いました。幸い施術後は少し楽になって帰ってもらえました。そして、日常でも行って欲しい運動についてもお話させて頂きました。

股関節には腸腰筋と呼ばれる筋肉が付着しており、腰痛とは密接な関係があります。大腿部から腰部に繋がっており、腰痛になるとこの部位の動きは非常に悪くなります。ましてや、オペを行っており股関節の可動域が狭い状態ですので、健側と比較すると動きはかなり悪くなっています。酷い腰痛で来院されるクライアントさんは共通して股関節の動きが悪くなっています。

股関節と言うのは非常に重要な部位なので、整形外科の医師にどの程度の可動域であれば運動をしても差支えないのかは確認しておいた方が良いです。動かせる範囲だけでも動かさないとその部位の筋肉は収縮してしまいます。少しでも可動域があるに越した事はありませんから。

痛みが出てない時は良いのですが、痛みが起こると股関節を不用意に動かせない為アプローチが限られてきます。そして、手術を行っている側の足はどうしても神経伝達も悪くなりがちで、足関節は下垂気味となります。そうなると、左右のアンバランスを生み腰痛の起こり易い身体となってしまいます。

これらの事を少しでも起こりにくい状態にする為には自己指圧も必要である旨をお伝えしました。やはり、私どもが触らせて頂く時間というのはせいぜい小一時間程度です。施術後は楽になっても、暫く経つと元に戻ってしまいます。「根本から治します!」「神の手を持つ〇〇!」などといったところに行けば治るのかもしれませんが・・・。残念ながら私はとてもこのような事は言えません!

生活習慣というのは中々改善することは難しく、毎日意識することも必要になってきます。その意識をもつことで少しずつ現状を改善する事になります。ちゃんとした指導を受ければ、それは間違いありません。

頑固な背部痛

数年前から両背部に痛みがあり、酷くなると腰まで痛みが響くとの事で当院に来られました。背中を見ると盛り上がっており左右差はあまり感じられないようでした。

はじめは内臓系に問題があるのかと思いましたが、病院での検診も問題はなかったようですので、一旦その考えは保留にしました。

そこで姿勢に注目してみたのですが、腰部の湾曲もあり、そこが原因で腰が痛くなり易いのは確認できました。

*腰の弯曲は上手く体重分散する為になっているのですが、この弯曲がきつくなると腰痛、酷くなると腰椎分離すべり症の原因ともなります。

日常の生活をお伺いして、歩き方のチェックをしてみると「なるほど!」と思う部分があり、そこを改善してみてくださいと指導させて頂き、数日後「痛みがマシになっている!」と伺い安心しました。

以前のブログにも書いたのですが、姿勢が悪くなると負荷のかかる部分が集中するケースがあります。その負荷を軽減させるには日常での姿勢を意識する事が改善につながってきます。

度々、鍼灸・整骨または整体やマッサージに行っても改善されないなどと思っている方は痛んでいる原因を理解して日常を過ごすことで改善に繋がります。原因を理解するという部分は非常に重要で、患部の今後の状態を大きく左右します。

我々、セラピストを頼って頂ける事は我々としては非常に有り難いことではありますが、根本的に改善したいのであれば日常生活での努力というものは必要です。

これは、当院に来られるクライアントさんには常々お伝えしている事です。あくまでフォローするのが私たちで治す主役は本人です。このことは皆さん忘れないで下さい。

頸椎の痛み

先日、頸椎の痛みが一か月以上改善されないということで、30代女性が当院に通院されました。
頚部の緊張強く、首を後ろに向けることが困難な状況との事でお越しになったのですが、余りにも長引いていたのでヘルニアを疑い病院でMRIの検査も受けたようです。

異常は全く見つからず、何が原因かと思い施術したところ、姿勢に原因がある事に気付きました。普段の立っている姿を見ると、首が前傾姿勢になっており、ストレートネック状態になっていました。全体的に各関節に負担が掛かっているであろう状態で、その痛みが出てる部分に負荷が大きくかかっていたようです。これは彼女の日常生活の中で首に負担が掛かることが多かっただけで、人によっては他の関節にも同じようなことが起こる可能性があります。

ストレートネックは現代人には多く見られ、スマホの普及により増えてきました。首をたれる姿勢が続くことで、首が前に傾く姿勢が続きます。その事で。常時首には負担が掛かり、酷い場合神経を圧迫することに繋がります。

その方は、その痛みで一ヵ月程ちゃんとした睡眠がとれていなかったようで、その事が余計に首の筋肉の緊張を強めていたようです。

施術の後、姿勢は改善され、首自体の痛みも軽減したようです。そして寝る時の体勢も指導しその日は終了しました。ですが、あくる日に反動のせいか痛みが強く出現し辛かったようで・・・。

これに関しては、今まで筋緊張により血流が悪くなっていた部分が一気に血流が良くなり、血中の血流の増加により痛み物質の増加と活性酸素が発生する為に痛みが一時的に酷くなる事があります。

その後は症状は落ち着いてきたようで、現在ではかなり良化しているようで、殆ど当初の痛みは発生していないとの事で安心しました。

姿勢と言うのは今回の件からも分かるように、非常に悪い影響を与えますので、気になる方は姿見鏡で自分の姿勢をチェックしてみてください。