起立性調節障害の改善例

起立性調節障害

中学1年の頃、宿題や提出物を忘れる事が多々ある為、学校の担任から注意を受ける事が多々あり、その事が発端となり不登校になってしまったようです。

行き過ぎた教育的指導もあったようで、その事も学校内で問題になったようです。

ある日、一年の夏頃から朝の起床が出来なくなり、そこから学校に登校する事が困難になってしまったようです。

起床するのは夕方になる事はザラでとても登校出来る状況では有りませんでした。スクールカウンセラーに相談しておりましたが、カウンセリングだけでは改善には結びつく結果は得られず、心療内科に通うことになりました。

心療内科では、注意欠陥多動性障害「ADHD」と診断を受けコンサータと呼ばれる薬を処方されました。

*コンサータとは
ドーパミンの再取り込み阻害薬で神経伝達物質のドーパミンをシナプス内に滞留させドーパミンの効果を高める作用が有ります。

ところが、コンサータには副作用があり人によっては睡眠障害、食欲低下等の為に気分が悪くなってしまうケースがあるのですが、彼女は見事に副作用に悩まされ、薬を継続して飲む事は出来ませんでした。

以降、寝ても寝た気がせず、いつも眠気があり身体も重い状態が継続していました。

他にも乗り物酔いも酷く長距離の移動は気分が悪くなり此方へ来院時も気分が悪くなる事がありました。脚の浮腫もあり体液循環が悪くなっているのは見て直ぐに分かりました。

生理痛も酷く、生理になると一週間程動けなる事も。その上普段から貧血傾向。姿勢もかなり前傾姿勢になっており腰痛も訴えておりました。

母子家庭の影響もあり母親は朝から晩まで仕事の為、普段から接触する機会が減っていたのに、本人が殆ど寝ている状況が続き会話もあまりしない事も増えていました。

といった上記のような事があり、高校進学の事や将来彼女にどうしてあげればよいのか悩んだ末、当院で見せて頂くこととなりました。

数回の当院での施術と家庭での皮膚刺激、栄養指導を行う事で現在は目的を以て日常生活を送っており、以前からあった乗り物酔いも余り起こらなくなり、朝の起床も多少は起きにくい時ははあるものの、生理痛の辛さも軽減してきたようです。来年度からは高校への進学もほぼ決まり、それに向けて頑張れるような心をもてるようになったようです。本当に良かったです。これからも暫くは通院してもらいますが、ここまでの変化が得られた事を心から喜んでおります。