女性の更年期障害後の病気リスク

更年期障害になると、嫌な生理から解放されたなどと喜んでいる方も居られますが、これって単純に楽になるなんて思ったら大間違いで、今までホルモンによって守られていた現象が行われなくなってしまう事でもあります。

更年期を過ぎると、脂肪がつき易くなったり、皮膚の乾燥、毛髪の薄化や甲状腺疾患が出易かったり、癌になり易くなったり、骨が弱くなったりといった老化現象が起こり易くなります。ですがエストロゲン過多になると筋腫の原因ともなります。

これらの現象が起こる背景に女性ホルモンの働きが関与しています。

女性ホルモンのエストロゲンという物質は乳房発達・子宮や膣の発育に関与しており、他にも抗酸化作用も担っています。
酸化と言う現象は鉄の錆を想像してもらえたら良いと思います。

この酸化という現象はなぜ起こるのか・・・
我々は酸素を体内に摂りこむことで活動する事ができるのですが、この酸素を摂り込んでエネルギー産生する時に活性酸素も発生させてしまうのです。ですので、この身体が酸化する現象から逃れることは不可能に近い訳です。

そして、この活性酸素というのは正常細胞にも攻撃を仕掛けて細胞を酸化させてしまいます。この攻撃により細胞の核内にあるDNAが攻撃を受けて細胞に変異を起こしてしまうのです。そういったものが増殖して癌を引き起こしてしまうのです。

ここで先ほどお話したエストロゲンの話に戻るのですが、このエストロゲンには抗酸化作用があると書きましたが、非常に抗酸化作用が強く身体を活性酸素から防御してくれているのです。そのおかげで、身体の細胞を癌化しないように防いでくれているのです。

とはいえ、絶対癌にならないという訳ではありませんので、お間違いなく。

身体の老化や家系的に癌になり易い遺伝子を引き継いでいる可能性のある方や現状に不安のある方は、大豆イソフラボンの摂取やエクオールと呼ばれるサプリメントがエストロゲン類似効果があると言われていますので、摂取してみてはいかがでしょうか?