引きこもり傾向にある人

あくまで、私の経験上での話になりますが・・・

今まで接してきたクライアントで引きこもり状態になり易いタイプの人にはある共通点が見られます。

人と接せることが苦手であり、人に触れられることも苦手だったりします。
社会に出るということは少なからず、人に接する状況になります。

身体を触れようとすると、逃げる動作や筋肉を硬直させるといった防御反応を起こします。こういった状態になると中々施術を行うのも大変で苦労するような方もおられました。いわゆる感覚過敏です。

人というのは、本来一人で生きていく事というのは不可能なため何らかの形で人と接する必要性があります。家族という枠の中で生きていく事が生涯可能であれば最低限の他者との関わりだけで済ませることができますが、現実はそうはいかないでしょう。

薬やカウンセリングだけで解決するのであれば、それに越したことはありませんが、心と身体はつながっていると私は考えております。心の不調というのは身体にも表れ、逆もありきと思っています。

薬というのは一時的に使用する分には非常に効果的な方法と考えますが、長期的に使用することが正しいのかといわれると、微妙なところですね。
*病気の種類により、どうしても手放せない場合もあります。

外部との接触を遮断するという人で他者に触れられるのが好きな人がいるとは考えにくいですね。それらの事を改善するためには少しずつでもいいので、外部との接触機会を増やすこと、感受性の弱い部分から接触を試みる事も必要です。

周りが許容する環境も大事かもしれませんが、現実そんな環境ばかりではありません。ある程度は受け入れのできる心身の状態にすることが大事です。

今の状況になってしまった背景を辿って、何が今の状況を作り出しているのかを再確認することが必要で、先天的なものであったり、環境の問題であったり、栄養状態であったり、何らかのケガや病気が原因になったりします。

感覚が敏感すぎることで、様々なストレスを受けやすい状態になっていると思います。

お悩みの方やご家族の方はスタートは少しでも感覚のスイッチを鈍麻にさせるように努力していく事が必要ではないかと思います。