起立性調節障害

先日、起立性調節障害の学生を施術しました。

起立性調節障害とは、本人が朝に起きようとしても身体が重くて起きる事が出来ない症状の事です。最近の学生によく見られる傾向があり、朝起きれないのはサボりたいからだという誤解を生んでいるケースもあるようです。

学生時代というのは勉強で良い成績を出して、良い進路に進むために競争社会で生き抜かないといけません。それだけでなく、家族からのプレッシャーなども重なり本人は頑張ります。しかし、人間というのは四六時中頑張ると限界がきます。休ませることをしないと身体を休ませる為にブレーキが掛かります。そのブレーキが掛かっている状態と思ってもらえばよいかと思います。

そして、起立性調節障害になる子は責任感が強い子が多く、勉強もできる子が多い傾向にあります。

その学生さんは、人間関係が辛い状態が続き、気が付いたら朝起きれないという状態が続いていたようです。そしてそういった時は遅刻して学校に通っている状態だったようです。副腎疲労をおこしてしまっている事が背景にあると私は感じました。

今回の学生のケースでは夜も寝るのが遅いと言う事でしたので、まず夜に寝る時間を早めるために足の循環を良くする為に、下半身の自己指圧の指導を行いました。なぜなら、足元が冷えると寝れない状態になり易いので、少しでも寝る体制に持っていくようにアプローチを行うように勧めました。

そして、朝の起床時は黙ってカーテンを開けて太陽の光を摂り込むようにお母さんにお願いしました。なぜ、それが必要なのかというと、朝の太陽光を摂り込むことで体内のセロトニンという神経伝達物質が活性化する為で、セロトニンが出る事で朝の起床をし易くしてくれます。セロトニンから造られる物質にメラトニンと呼ばれるものがあります。このメラトニンは就寝するのに必要な睡眠促進作用があります。

後、聞いているとお水の摂取量も少ないようなので浄水を一日2L目標に飲んでもらうようにお伝えしました。血圧の関係があるので病院でも水を飲むようには指導されたようです。

とりあえず、今回の施術で様子を見ている段階ではありますが、自宅でケアの効果も相してか起きれる頻度が少し増えてきているとの報告を受け少し安心しました。今後何らかの改善がみられれば報告していきます。